医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例COVID-19のX線画像データセットをGithub上でオープン化 - 画像診断AI開発を加速

COVID-19のX線画像データセットをGithub上でオープン化 – 画像診断AI開発を加速

胸部X線画像から新型コロナウイルス感染症患者を迅速に診断する試みが世界各地で行われている。画像診断用のAIプログラム開発支援のため、カナダのモントリオール大学のポスドク研究員であるJoseph Paul Cohen氏らが主導し、COVID-19のレントゲン画像のデータセットがGitHub上に公開されている。画像コレクションは当初123枚から始められ、さらなる拡充を進めている。

英メディアDaily Mailでは、同データセットを利用してCOVID-19患者を診断する機械学習モデルを作成したオックスフィード拠点のZegami社を紹介している。同社は、開発した新しいプログラムでX線画像からCOVID-19を簡単で迅速な自動診断を可能とし、いずれは重症度や死亡と関連する潜在的な転帰を予測できるようになることを期待している。

現在のところ、使用している画像データセットには患者に付随した詳細な臨床症状などの情報が不足しているため、開発されたAIはCOVID-19と他の肺疾患との鑑別に役立つのみという限界がある。プロジェクトのさらなる進行のため、Zegami社は英国NHSに対して画像および臨床データの提供などを依頼しているという。同社のCEOであるRoger Noble氏は「開発されたモデルによって、英国NHSの素晴らしい医療スタッフ達が臨床の意思決定を行い命を救うだけでなく、世界中で共有されることでCOVID-19を打倒する手助けとなるでしょう」と述べている。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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