臨床AIのプロバイダーであるJvionは、米ジョージア州に本拠を置くオーガスタ大学と協力し、初めての「オンラインCOVID-19職場復帰評価システム」を立ち上げた。当初はジョージア州オーガスタ地域の経営者向けに提供するが、地域・対象範囲は順次拡大する予定となっている。
Metro Atlanta CEOが14日報じたところによると、このAIソリューションでは従業員の回答に基づき、推定陽性者の補足や従業員の曝露・感染リスクを算出することができる。調査項目には、CDCが定めるCOVID-19症状に関する質問や背景情報の確認などが含まれ、医学的妥当性を担保するためにジョージア医科大学の医師団によるサポートを得たとのこと。
COVID-19は症状発現前の数日に周囲に対する感染リスクが最大となり、その後は次第に減弱することが分かってきている。したがって、ウイルスの遺伝子断片を捉えるPCR陽性が必ずしも「感染力がある」ことを意味するわけではないこと、陰転化に長い期間を要すること、さらにはそもそもPCRの実施施設が限られていることなどから、職場復帰のタイミングを正しく評価するツールには大きな需要があった。