医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例withコロナ時代の遠隔妊婦管理 - AIアプリ「myFetalLife」

withコロナ時代の遠隔妊婦管理 – AIアプリ「myFetalLife」

COVID-19のパンデミックのなか、妊娠中の女性にとって予測できないリスクと不安が続く。米国の妊娠協会(The American Pregnancy Association)でも、妊婦に対する推奨事項として、クリニック訪問はエコー検査など対面を必要とするものに制限し、日常のケアはバーチャル診療を組み込むことが提唱されている。

同協会によって承認を受けている妊婦向け遠隔管理アプリ「myFetalLife」は、妊婦の体重や血圧・胎児心拍をモニタリングし、AIアルゴリズムの利用で健康管理を行う。また登録された看護師から遠隔でサポート・アドバイスを受けることができる。アプリ開発元 Fetal Life社のニュースリリースで同社 CEOの Riya Shah氏は「妊娠についてのより良い情報に基づいた意思決定を支援することが私たちの目標です」と語る。

Riya Shah氏はノース・オールダム高校在学中の15歳時にFetal Lifeを創設した。withコロナの時代を迎えるなか、彼女の生み出した遠隔管理AIアプリは多くの妊婦に安心を提供し、フェムテックにおけるゲームチェンジャーの好例となるかもしれない。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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