富士フイルム – 新型コロナウイルス肺炎診断支援AIの開発へ

富士フイルムは、AIを用いた新型コロナウイルス肺炎に関する診断支援技術の開発を開始した。同社は京都大学との共同開発により、間質性肺炎を画像から定量的に評価する技術を確立しており、これを新型コロナウイルス肺炎患者の経過評価や治療効果判定に発展させるものとなる。

富士フイルムが先週公表したところによると、新型コロナウイルス肺炎の画像所見が間質性肺炎によるものと類似するという事実に基づき、同社の有する「胸部CT画像から間質性肺炎を定量評価するAI技術」を発展させるという。富士フイルムのAIソフトウェアでは、胸部CT画像から肺野の気管支・血管・正常肺・網状影・すりガラス影・蜂巣肺などを識別、自動分類・測定することで間質性肺炎による病変像を定量評価することができる。

英スタートアップ behold.aiによる胸部単純レントゲンからのスクリーニングAIなど(過去記事)、新型コロナウイルス感染症対策へのAI適用は各国で急速に進む。日本発の技術が未曾有の危機を救う一助となるか、大きな注目が集まっている。

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TOKYO analytica
TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。
The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. M.Okamoto MD, MPH, MSc, PhD
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員を経て東京大学特任研究員など。専門はメディカルデータサイエンス。

2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。