米オークリッジ国立研究所とジョージア工科大学などの研究チームは、COVID-19の拡大防止に効果を示す可能性のある薬剤やワクチンなどを、過去の膨大な学術論文からマイニングする作業を続けている。
オークリッジ国立研究所のニュースリリースによると、研究チームはAIを用い、利用可能な1800万の学術論文から「COVID-19に関連する症状などと既存の医療ソリューションとの関連」を網羅的に探索しているという。解析には同研究所が誇るスーパーコンピュータ・Summitを活用する。
研究を率いるRamakrishnan Kannan氏は「私たちのゴールは、FDA承認済みの治療方法とCOVID-19との関連を同定し、医師や研究者のサポートにつなげることだ」と述べ、新薬開発を待たない解決策を過去の膨大な科学的知見の中から見出そうとしている。