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COVID-19に有効な治療方法を学術論文データベースからマイニング

米オークリッジ国立研究所とジョージア工科大学などの研究チームは、COVID-19の拡大防止に効果を示す可能性のある薬剤やワクチンなどを、過去の膨大な学術論文からマイニングする作業を続けている。

オークリッジ国立研究所のニュースリリースによると、研究チームはAIを用い、利用可能な1800万の学術論文から「COVID-19に関連する症状などと既存の医療ソリューションとの関連」を網羅的に探索しているという。解析には同研究所が誇るスーパーコンピュータ・Summitを活用する。

研究を率いるRamakrishnan Kannan氏は「私たちのゴールは、FDA承認済みの治療方法とCOVID-19との関連を同定し、医師や研究者のサポートにつなげることだ」と述べ、新薬開発を待たない解決策を過去の膨大な科学的知見の中から見出そうとしている。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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