カナダ・アルバータ州のカルガリーに本拠を置くテクノロジー企業Skymountは、米ルイジアナ州立大学との提携により、AI創薬プラットフォームを用いたCOVID-19治療薬の探索を行っている。
ルイジアナ州立大学が5日報じたところによると、このプロジェクトに利用されるのはDeepDrugと呼ばれるAI創薬プラットフォームであるという。DeepDrugはルイジアナ州立大学の研究チームが開発した薬剤設計ツールだが、既存薬の潜在的有効性についても探索する機能を持ち、米食品医薬品局(FDA)が承認済みである約90の抗ウイルス薬における「COVID-19治療への有効性」を調査しているとする。DeepDrugの開発チームは、IBM Watson AI XPrizeのセミファイナリストで、現在500万ドルの賞金を争う最中にもある。
Skymountはドローン開発で知られてきたが、同社が有するAI技術をもってヘルスケア市場への参入を画策する。市場の大きさは多くの企業を惹きつけ、医療AIにおける新規プレイヤーを生み出し続ける現況の好例とも言える。