あらゆる波のデータから睡眠をAI分析 – EnsoData

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心電図・脳波・眼電図といった医療現場で日々取られる波形データから、睡眠のAI解析に取り組むEnsoDataという米国のスタートアップがある。全世界で年間15億回以上取得されるそれら波形データの解析を自動化することは、医療における大幅な時間とコストの削減を可能とする。

EnsoDataのプレスリリースによると、10日付けで同社は900万ドルのシリーズA資金調達を発表した。医療機器及びウェアラブルセンサーから収集された波形のデータポイントをAIで解析する技術によって、EnsoDataは睡眠時無呼吸症候群をはじめとした睡眠関連疾患の検出・診断をサポートする。

睡眠をめぐるAI研究は近年の一大トレンドであり、なかでも80%が未診断/未治療といわれる睡眠時無呼吸症候群には潜在的な健康管理の需要が高い。症候群として高血圧・心臓病・糖尿病・メンタルヘルスといった多くの他疾患リスク増加にも関連する重要な問題でありながら、質の高い手頃な価格の医療を受けられている人は多数とはいえない。そのギャップを埋める技術でEnsoDataのようなスタートアップが領域を牽引していくだろう。

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TOKYO analytica
TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。
The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. M.Okamoto MD, MPH, MSc, PhD
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員を経て東京大学特任研究員など。専門はメディカルデータサイエンス。

2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。