マカオ科学技術大学の研究チームは、胸部CT画像から新型コロナウイルス感染症に伴う肺炎像を識別するAIツールを開発した。
権威ある学術誌Cellにて公開されたチームの研究論文によると、3,777名の患者から取得された胸部CT画像を用いてAIアルゴリズムをトレーニングし、種々の肺炎像および正常所見像から新型コロナウイルス肺炎を高精度に特定するツールを開発したという。4つの異なる医療機関で417名を対象とした検証試験を行ったところ、85%の症例で適切に新型コロナウイルス感染に伴うものを識別することができた。
研究チームは「特に医療システムがオーバーロードとなった場合など、医師の業務負担が急増するケースにおいて、読影医が安定した診断を行うための補助ツールとして活用できる」としている。