BioSerenity – COVID-19に伴う脳波異常を報告

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フランス・パリに本拠を置くBioSerenityは、生体センサーを活用した遠隔診断・患者モニタリングソリューションを展開する研究開発型スタートアップとして知られる。このほど、同社の研究チームは「重症のCOVID-19患者において珍しい脳波が計測されている」とする研究結果を報告した。

Annals of Neurologyに公開されたチームの論文によると、COVID-19の一部重症患者において、説明のつかない精神状態の異常・意識消失・覚醒遅延・反応不良などがみられることから、探索的な脳波測定を行ったという。調査された26名の患者のうち5名の脳波には、前頭葉に定常的な異常発火を確認しており、これが中枢神経障害との関連を示唆するものであるとする。

本研究はケースレポートに近く、以後のさらなる知見集積が望まれているが、近年における生体センサーの利用拡大はこの種の新たな病態・病因の解明に繋がり得るメリットもある。BioSerenityは保有するデータを患者治療に活かすため、医療者への提供も検討している。

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TOKYO analytica
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The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. M.Okamoto MD, MPH, MSc, PhD
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員を経て東京大学特任研究員など。専門はメディカルデータサイエンス。

2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。