GE Healthcare – 胸部レントゲン写真から異常を検出するAIシステム

米国に本拠を置くGE Healthcareは、胸部レントゲン写真から異常影を検出する新しいAIシステムをリリースした。根幹となるAIアルゴリズムには韓国のスタートアップLunitが開発したものが用いられる。

GE Healthcareのプレスリリースによると、胸部レントゲン写真から主要な8つの病変を識別するAIシステムである「Thoracic Care Suite」では、異常結節や結核、心拡大、縦隔拡大、COVID-19を含む炎症所見などを適切に識別することができるという。同システムに関する研究では、97-99%の識別精度を示すとともに、放射線科医による読影時間を約3分の1に短縮できることを明らかにした。

Lunitは画像解析AIの開発に優れた技術を持ち、昨年11月にはCEマークを取得するなど、国際的に高い評価を受ける。同社のアルゴリズムは現在、韓国国内だけでなく、中国やタイ、メキシコ、アラブ首長国連邦において実臨床利用が既に行われている。

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TOKYO analytica
TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。
The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. M.Okamoto MD, MPH, MSc, PhD
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員を経て東京大学特任研究員など。専門はメディカルデータサイエンス。

2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。