医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例豪クイーンズランド州 - 英語を話せない人へのインフォームド・コンセント用AI

豪クイーンズランド州 – 英語を話せない人へのインフォームド・コンセント用AI

医師と患者との間で十分な説明と同意が得られることを意味する「インフォームド・コンセント(informed consent)」には、言語の壁がさらに大きな課題となる。豪クイーンズランド州政府は、州内で立ち上げられた医療AIプロジェクトに550万豪ドル(約4億円)の予算を充てている。採択された企画のひとつがインフォームド・コンセントのためのAIである。

豪地方紙 Brisbane Timesでは同AIプロジェクトを紹介しており、そのひとつに「Clearer Consent」という英語を話せない人にインフォームド・コンセントを行うAIインターフェースの開発がある。Clearer Consentの責任者で応用数学者のTobin South氏は、既存のチャットボットや質問応答ソフトを修正して、医療の最前線での使用に適したものにすることを目標としている。

他のAIプロジェクトには、深層学習による医療画像の初期スクリーニングがあるなど、当初はCOVID-19対策に焦点を当てて助成の枠組みが設定された経緯があるが、その他疾患への応用にも次第に関心が広げられている。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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