Behavioral Medicine(行動医学)は近年関心を集める精神科近傍領域で、医学・行動科学の観点から主としてメンタルヘルスを取り扱う。米カリフォルニア州アーバインに本拠を置くIntegrated Behavioral Health(IBH)は、この行動医学に重点を置いた技術・サービス開発を進めている。
IBHが14日公表したところによると、カウンセリングの質とアウトカムを改善するため、機械学習を用いた「臨床データ解析プラットフォーム」を立ち上げるという。これはLyssnと共同開発したもので、科学的エビデンスが高度に蓄積されたカウンセリング手法であっても、実践における流動性は高く、口頭で進むケアプロセスの評価が非常に困難であったことが背景にある。IBH CEOのDan Clark氏は「テクノロジーを利用し、ケアを改善するための臨床的示唆を広く収集する。これは固有のメンタルヘルスに応じたベストプラクティスを特定するもので、患者の転機を改善することができる」とする。
米国ではおよそ6000万人がメンタルヘルス不調を抱えると推算されており、これは実に居住者の5人に1人にもあたる。Lyssn CEOのDave Atkins氏は「米国におけるメンタルヘルスの危機は高まり続け、質の高いケアがかつてないほど必要になっている」と話し、取り組みの重要性を強調する。17日にはウェビナーを通じたプログラムの紹介が予定されており、詳細はIBH公式ホームページを参照のこと。