COVID-19のトリアージを胸部X線AI解析から – Blue Eye Soft社のFDA承認

COVID-19のトリアージと診断を胸部X線検査で迅速に行う取り組みが世界各地で展開されている(過去記事)。米サウスカロライナ州を拠点とした「Blue Eye Soft」も、AI駆動の胸部X線画像解析ソフトウェアをリリースしている企業のひとつである。

Blue Eye Softの20日付プレスリリースによると、同社のAIソフトウェア「BLUEDOCAITM」がFDA承認を受けたことを発表している。胸部X線の解析からCOVID-19の画像所見を90%以上の精度で検出する能力を同ソフトはうたっている。その迅速な解析によって、新型コロナウイルス感染症のパンデミック下における医療機関の過重な業務負荷の中で、スクリーニングの効率と精度が向上する可能性を示している。

BLUEDOCAITMの商品ライセンスは、米国の商務省産業安全保障局(BIS: Bureau of Industry and Security)の承認も受けており、米国外への国際輸出が可能となっている。Blue Eye SoftのCEOであるSrikanth Kodeboyina氏は「世界中の放射線科部門の重要なパートナーとして、正確で価値の高い患者ケアを提供できるよう支援したい」と述べ、国際市場への道を模索している。

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TOKYO analytica
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The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. M.Okamoto MD, MPH, MSc, PhD
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員を経て東京大学特任研究員など。専門はメディカルデータサイエンス。

2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。