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Medical EarlySign – 英NHSの大規模ヘルスケアプロバイダーにAIプラットフォームを導入

英国民保健サービス(NHS)における最大規模のヘルスケアプロバイダーの1つであるBarts Healthは、イスラエルに本拠を置く医療AI企業・Medical EarlySignと提携し、同社が誇るAIプラットフォームを日常臨床に取り込んでいる。

Medical EarlySignによる24日付ニュースリリースによると、Barts Healthに導入済みのColonFlagプラットフォームでは、日常的に収集される臨床データから大腸がんの発症リスクが高い個人を予測し、順位付けすることで医療者に早期介入を促すことができる。Barts HealthのFinbarr Cotter教授は「COVID-19のパンデミックは、多くの患者が通常の治療と疾患スクリーニングを別個に待ち続けるという困難な状況を生み出した」とし、AIによる日常的な自動スクリーニングは、医療者・患者双方にとって意義が大きいことを強調する。

Barts Healthグループはイーストロンドン近郊に5つの病院を展開し、250万人に医療サービスを提供する。ColonFlagは両者のパートナーシップの初期段階にあるもので、他のAIソリューションの順次導入を予定しており、スクリーニングの対象疾患を拡張していくことを明らかにした。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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