医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例医療系AIスタートアップ・ベンチャー企業の動向Caption Health - AI超音波ガイドシステムにより「初めてでも専門家と同等の手技」

Caption Health – AI超音波ガイドシステムにより「初めてでも専門家と同等の手技」

米カリフォルニア州ブリスベンに本拠を置くCaption Healthは、AIによるリアルタイムナビゲートによって、超音波検査への習熟が無い者でも「診断に寄与する高品質な画像」を得られるCaption Guidanceテクノロジーで知られる。同社はこのほど、このAIシステムにおける新たな研究成果を公表した。

Caption Healthが明らかにしたところによると、ESC Congress 2020で公開されたこの研究成果は、超音波検査の経験がない8人の看護師がそれぞれ30名(計240名)の患者に対し、Caption Guidance下での経胸壁心エコーを実施した結果から得られたものであるという。未経験の看護師らによる施行で、植込み型除細動器のある患者で80%以上、無い患者では90%以上において、右心室のサイズと機能を評価するのに十分な画像が得られた。また、Caption Guidanceを使用していない「心臓超音波を専門とする検査技師」と比較したところ、スキャン精度に明らかな差異はみられなかったとのこと。

Caption Guidanceのディープラーニングモデルは、500万を超えるプローブ動作の観察によってトレーニングされており、その高いナビゲート精度には定評がある。Caption Healthは本年2月に米食品医薬品局(FDA)の承認を取得したほか、7月には同社のシリーズBラウンドとして5300万ドルを調達するなど、臨床現場における一般的システムとしての展開を着実に進めている。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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