耳の感染症を家庭で遠隔診療 – ジョンズ・ホプキンス大のAIスマート耳鏡「OtoPhoto」

中耳炎など耳の感染症は小児で頻発するが、その診断に至るまでの状況は子どもと親にとってストレスとなる。米ジョンズ・ホプキンス大学で開発が進められるスマート耳鏡「OtoPhoto」が耳の感染症の診断を革新するかもしれない。

ジョンズ・ホプキンスからのニュースリリースでは、AIを活用したスマート耳鏡「OtoPhoto」を紹介している。自宅でも耳内部の画像撮影を行うことができ、機械学習アルゴリズムが感染症の有無を判断する。また、遠隔診療の際にリアルタイムで専門医と画像を共有することもできる。

OtoPhotoはメリーランド大学が主催したコンテスト「Make Your Medical Device For Kids! 」の受賞作品のひとつである(メリーランド大のニュースリリースより)。この技術革新は「COVID-19の世界でより安全な耳の検査を」と称し、家庭での遠隔医療利用を目的とする。ツールの活用で耳の感染症をより正確に診断し、抗生物質の過剰使用を軽減できる可能性も期待されている。OtoPhotoの開発グループは来年に臨床試験を開始する予定で、デバイスの市場への投入を目指している。

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TOKYO analytica
TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。
The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. M.Okamoto MD, MPH, MSc, PhD
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員を経て、東京大学特任研究員など。専門はメディカルデータサイエンス。

2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。