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AIがヘルスケアに与える影響 – デロイトの最新調査報告

世界最大の会計事務所 Deloitte Touche Tohmatsuは、AIがヘルスケアに与える影響について「Deloitte’s 2020 State of AI in the Enterprise Study, 3rd Edition」で最新版の報告をしている。

PR Newswireに掲載されたニュースリリースでは、デロイトによる調査の概要がまとめられている。キーポイントとしては以下の3点、①調査対象の医療機関の73%が2020年にAI技術への投資を増やす予定、②医療機関がAIで達成しようとしている成果でトップは「プロセスの効率化(34%)」、③医療機関はAIのリスクについて最大の懸念事項は「技術のコスト(36%)」であった。

調査においては、AIの採用に意欲的な医療機関が得られるであろうコスト効率や生産性の向上など多くのメリットの一方で、新しい技術が既存のワークフローにもたらすリスクの可能性とのバランスを取ることが重要と強調されている。デロイトが掲げているテーマ「The Age of With( 人とAIが協調する社会)」に対して、今回の調査結果はこれまで以上に重要な意味を持つという。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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