医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例医療系AIスタートアップ・ベンチャー企業の動向Google - 米メイヨークリニックとの研究パートナーシップを公表

Google – 米メイヨークリニックとの研究パートナーシップを公表

Google Healthはこのほど、放射線治療の計画プロセスを加速し、がん治療の効率化に資するAI開発を睨んだ新しい研究パートナーシップを公表した。Googleはアカデミア・ヘルスケアプロバイダーなどとの連携を加速させており、医療AIマーケットにおいてもトップリーダーを目指す。

Googleが先週明らかにしたところによると、米国における先端医療を牽引するメイヨークリニックとの研究パートナーシップを締結し、放射線科専門医が個別に立案する放射線治療計画をAIにサポートさせ、放射線治療の効率化を通した「がん治療計画全体の最適化」を狙う。メイヨークリニックは放射線腫瘍医によるがん治療に関しても国際的な研究拠点として知られており、Googleの卓越したAI技術との統合によって画期的な研究成果がもたらされることが期待される。

Googleと英国University College London病院とのコラボレーションでも、頭頸部がんの画像セグメンテーションにおいて革新的成果を導くなど(参考論文)、同社は積極的な研究連携によってマーケットにおける価値を高めてきた。悪性腫瘍は世界で毎年1800万を超える新規症例が報告され、米国ではその半分以上に放射線治療が適用されるなど、現代がん治療における標準治療の一つとして大きな役割を持つ。したがって、今回のパートナーシップに伴う潜在的な研究インパクトも十分に多大であることに疑いの余地はない。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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