医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例医療系AIスタートアップ・ベンチャー企業の動向香港・SenseTime - CT画像における肺疾患識別AIでCEマーク認証を取得

香港・SenseTime – CT画像における肺疾患識別AIでCEマーク認証を取得

AI開発に優れた技術力を持ち、世界で最も価値あるスタートアップの一つに数えられる香港・SenseTimeは、同社のCT画像分析AIについて、欧州経済領域(EEA)で要求される安全性とパフォーマンス要件を定める「CEマーク」の認証を取得したことを公表した。これにより、同製品は欧州連合医療機器規制(MDR)に基づき、EU市場における商品展開が可能となる。

4日、SenseTimeが行ったニュースリリースによると、SenseCare-Lung Proと名付けられたこのAI解析システムは、肺がんを含む悪性疾患の識別のみならず、COVID-19による肺炎やその他炎症所見、肺結節など、多数の肺疾患を自動検出することができるという。また、解析結果は構造化レポートとして出力され、病変の定量と分類、リスク評価などが示される。

SenseTimeの副社長であるZhang Shaoting医師は、「SenseCare-Lung Proを国際市場に投入し、肺疾患診断での医師サポートを進める当社戦略における重要なマイルストーンだ」と述べた上で、グローバルコミュニティのヘルスケアセクターを支援するため、AIシステムの精度向上を主軸とした研究開発を継続する旨を明らかにした。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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