COVID-19の合併症に心機能障害があり、米国心エコー図学会(ASE)や欧州心臓血管画像学会(EACVI)は心エコーによる左室機能の定量分析などを推奨している。コニカミノルタ・ヘルスケア・アメリカズはDiA imaging Analysisと共同でAIベースの心エコー解析ツールを提供しCOVID-19に対応する。
コニカミノルタのプレスリリースによると、DiAとの提携によって心エコーの検査プラットフォーム「Exa」上で「LVivo」という一連のツールが利用される。そこでは駆出率・左室収縮能・壁運動の自動評価が行われる。エコー装置上ではなく、遠隔のワークステーションで解析を行うことで、患者と検査スタッフの接触を最小限に抑え、COVID-19感染リスクに備えるという。LVivoは近く開催の北米放射線学会(RSNA)2020バーチャルミーティングでもデモが予定されている。
COVID-19のニューノーマルでは、最前線の臨床検査が「増加する手順に対処する」という新たな課題に直面した。「ワークフローの自動化」「評価時間短縮でボトルネック軽減」「迅速な意思決定のサポート」「新型コロナウイルス曝露リスクの最小化」がコニカミノルタの提供するAIソリューションに期待されている。