世界的に増加の一途を辿る糖尿病網膜症患者に対して、携帯型の眼底検査機器の開発が各所で進む。失明原因となる眼科疾患の診断プロセス変革を目標に掲げるフィンランドのOptomed社は、携帯型眼底カメラとAIを組み合わせた製品を開発している。
Optomedの26日付のプレスリリースでは、同社の最新製品「Aurora IQ」が発表された。携帯型眼底カメラの画像からAIによる解析が数秒で行われ、眼科検診プロセスの高速化とコスト削減が期待される。同社でデバイス開発部門を率いるLaura Piila氏は「これまで様々なAI企業、研究チーム、大学との強力なパートナーシップを推進し、革新的なAI分析を提供してきた。これは眼底スクリーニングへのアクセスを改善し、失明を防ぐことへの貢献の歴史だ」とする。
Aurora IQは既に欧州CE認証を取得しており、速やかなマーケティング活動へと移行する。Optomed社は56の国際特許と60カ国以上での販売実績を持ち、携帯型の眼底カメラ領域で最有力なリーディングカンパニーのひとつとして存在感を強めている。