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外傷性脳損傷後のPTSD発症を予測する脳バイオマーカー

Biological Psychiatry: Cognitive Neuroscience and Neuroimagingに掲載された研究論文によると、外傷性脳損傷後の心的外傷後ストレス障害(PTSD)発症リスクを高める「脳バイオマーカー」を特定した。

カリフォルニア大学サンディエゴ校などの研究チームは、400名以上の外傷性脳損傷患者を追跡し、受傷後3ヶ月と6ヶ月でフォローアップの評価を加えたという。3ヶ月時点では77名、6ヶ月時点ではさらに70名の患者にPTSDを認めており、初期のMRI画像からPTSD発症リスクと関連する因子を探索した。結果、帯状皮質や上前頭皮質、島の各領域に体積の縮小を認めることが、その後のPTSD発症を有意に予想していることを明らかにした。

脳容積を外傷性脳損傷後のPTSD発症におけるバイオマーカーとして取り扱うのは新しい視点であるが、現時点では臨床ガイドラインを変更するほどにロバストな研究成果ではない。一方、昨年10月にはボストン大学の研究チームが機械学習アプローチを用い、PTSD診断に利用される20個の質問項目のうち6項目を削除することに成功しており(参照論文)、本研究成果もPTSD診断強化を目指したこの取り組みに統合されることが予定されている。

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The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. 岡本 将輝
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員を経て、SBI大学院大学客員准教授、東京大学特任研究員など。専門はメディカルデータサイエンス。

2. 杉野 智啓
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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