Volta Medical – 心房細動治療を革新するAIシステム

フランス・マルセイユを拠点とするVolta Medicalは、2016年に3人の医師と1人のデータサイエンティストによって設立された医療AIスタートアップだ。不整脈、特に心房細動治療への技術導入にフォーカスしており、同社のVX1アプリケーションはCEマークおよびFDAの認証を取得している。

15億ドル以上を運用してヘルスケア投資を行うGlide Healthcareが6日明らかにしたところによると、同社がVolta Medicalの資金調達ラウンドを主導し、その額は2800万ドルとなったという。得られた資金はさらなる研究開発と、米国および欧州における商業展開の加速につなげるとみられる。心房細動はその根本治療としてカテーテルアブレーションがあるが、VX1は術者を助けるAIアプリケーションで、心房細動持続の原因となる電位異常をリアルタイムで捉えてマッピングし、視覚的に示すことができるもの。

心房細動は米国において600万人に影響を与え、2060年までにはその患者数は2倍になることが推定されている。心房細動は心房内の血流停滞に伴う血栓形成が問題となり、脳梗塞の主要な原因のひとつでもある。カテーテルアブレーションは心房細動の根治が見込める一方、高い治療失敗率は見過ごせず、Volta Medicalが同領域に革新を導くことができるか期待は大きい。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。
The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. 岡本 将輝
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員を経て、SBI大学院大学客員准教授、東京大学特任研究員など。専門はメディカルデータサイエンス。

2. 杉野 智啓
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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