米オハイオ州メーソンに本拠を置くメンタルヘルススタートアップのClarigent Healthは、会話音声から「潜在的な自殺リスク」を推定するAIアプリを医療者向けに提供している。
同社のアプリ「Clairity」は、メンタルヘルスの非侵襲的なバイオマーカーとして音声に着目しており、患者の臨床症状の推移と併せ、音声データを経時的にキャプチャし解析を加えるもの。Clairityは蓄積データに基づき、個人ごとの自殺リスクの程度や治療の進捗状況、担当患者グループ全体の状況などについてレポートを返すことができ、医療者の臨床的意思決定をサポートできるように設計されている。
Clarigent Healthは2018年に設立され、多施設で10年以上に渡って実施された研究計画とそのデータに基づいた「HIPAA準拠のソリューション」を提供してきた。COVID-19の拡大に伴って、市民は過度のストレス・不安・孤立に曝されており、日常臨床における何気ない会話からも自動スクリーニングを行うセーフティネットとしての役割が、当該アプリには期待されている。