Simbo.ai – 自然言語理解による臨床文書作成支援システム

インド・バンガロールに本拠を置くSimbo.aiはこのほど、医師・患者間の会話を理解することで、電子診療録の作成を支援するSimboAlphaをリリースした。SimboAlphaはクラウドベースのAPIとして提供され、既存の電子カルテシステムなどへの容易なプラグインを実現する。

Simbo.aiによると、1000万件を超える音声記録から臨床NLU(自然言語理解)をトレーニングしたという。SimboAlphaは理想環境以外、つまりノイズの多い実臨床環境を十分に考慮して構築されており、周辺環境音の多い状況下においても単語誤り率(WER)2.58%という高精度を謳う。また、完全なハンズフリーでの動作を実現しており、医師はキーボードやマウスなどの入力装置に触れることなく診療録を作成できるとする。

Express Healthcareの取材に対し、Simbo.aiのCEO・Baljit Singh氏は「インドにおいてこれまで医療者向けに発売された電子診療録システムの中で、最も革新的なテクノロジーだ」と自信を示す。高度な音声認識機能を備えた臨床文書作成支援システムは、医師がより患者と向き合うことを可能とする。また、医師の診療時間の大部分を占める文書作成から解き放つことでも、医療の効率性改善・質的向上が期待される。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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