オーストラリア・ニューサウスウェールズ大学の研究チームは、スマートフォンベースの音声スクリーニングにより、COVID-19を検出するAIシステムの開発に取り組んでいる。
Journal of Healthcare Informatics Researchからオンライン公開されたチームの研究論文によると、母音やパタカフレーズといった短時間の音声セグメントから、音響特性(声門・韻律・スペクトルなど)を分析することでCOVID-19を識別するという。チームは特定タスクによって最大80%のCOVID-19を識別できるとし、簡易なスクリーニング手法としてその有効性を強調する。
COVID-19の簡便かつ非侵襲的なスクリーニング手法は、世界的ニーズとなって広く求められている。スマートフォンベースのスクリーニングシステムは、リモートプラットフォームであることのほか、利便性・追跡性・コストなどの観点からも多大な可能性を秘め、その期待は大きい。
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