脈拍数・心拍数・呼吸数といったバイタルサインを、非接触型のリモートセンシング技術によってモニタリングすることが新たな潮流となってきた。イスラエルのテルアビブ拠点で非接触型モニターを開発する「Donisi Health」は、センサーシステム「Gill Pro」でFDAのDe Novo申請(市販前審査の一種)で機器承認を得た。
MobiHealthNewsでは、Donisi社のGill Proについて紹介している。Gill Proは卓上に設置した機器が、光学センサーとAIアルゴリズムの組み合わせで人の体表レベルの微動を遠隔監視し、脈拍数・心拍数・呼吸数・呼吸速度を推定することができる。Gill Proはさらに心房細動を識別する機能へ適応拡大を目指し、FDAの申請プロセスを進めているという。
COVID-19のパンデミック以降、従来の接触型センサーから、非接触型モニターへ移行する大きな流れが鮮明となっている。スマートスピーカーで心拍をモニタリングするシステム(過去記事)や無線によるリモートセンシングでの服薬管理(過去記事)など、非接触型生体監視デバイスの大きな可能性を感じさせる発表が相次いだ。Donisi社のCMOである Sagi Polani氏は「今回の機器承認は、ライフスタイルを変えずに生活を変える、という私たちの使命を果たすためのエキサイティングな一歩です」と述べた。
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