Health Tech Worldは8日、「The Health Tech World Top 50 Innovators of 2022」を公開した。卓越した技術ソリューションや取り組みの社会的意義、イノベーションのユニークさなどについて、多様な取り組みによって際立つヘルステック企業のトップピックが紹介されており、一読の価値があるものとなっている。今回はその一部を紹介したい。
Innovaccer(米国) – ヘルスデータの分析プラットフォームを提供。「Innovaccer Health Cloud」は、患者データを含む多彩なヘルスデータを統合し、医療機関が臨床や財務、一般業務における成果を向上させるためのスケーラブルな環境構築を支援する。Innovaccerのソリューションは、米国1,600以上の臨床現場で導入された実績を持つ。
Doximity(米国)- 医療従事者向けの会員制デジタルプラットフォームを運営。検証済みの臨床会員に対し、各種医療用デジタルツールを提供する。現在、米国医師の80%以上がメンバーとなるなど、米国最大の医療専門家コミュニティとなっている。
Coala Life(スウェーデン)- ECG一体型の聴診器を備える心臓モニタリングシステムを提供。心電図と心音・肺音を記録するポータブルデバイスをベースに、異常検出アルゴリズムをアプリとして提供し、高速かつ正確な疾患スクリーニングを実現した。
Fourier Intelligence(シンガポール)- リハビリ用ロボットを開発。種々の神経疾患患者を対象とした先駆的なロボットリハビリ機器を開発しており、同領域において大きな注目を集める。
Unmind(英国)- 職場のメンタルヘルス改善プラットフォームを提供。健康やウェルビーイングに関する組織の考え方を変革することで、従業員がより充実した生活を送れるようにする。UnmindはブリティッシュエアウェイやJust Eatなどの大企業に採用され、英国におけるメンタルヘルステックリーダーとして認知されている。
Advanced Human Imaging(オーストラリア)- スマートフォンを用いたスキャン技術を開発。スマートフォンカメラにより、皮膚疾患の識別など、種々の健康リスクの抽出と警告を行う。
AMBOSS(ドイツ)- 米国医師免許試験(USMLE)に向けた学習プラットフォーム。2012年に医師によって設立され、その後の10年間で180ヶ国以上で利用され、100万人超の医療者を輩出した実績を持つ。