新型コロナウイルス感染症における罹患後症状の遷延を意味する「Long COVID」では、実に多様な症状が後遺症として持続・再燃する。その全貌を把握するためのリソースには一定の限界を認めているが、オースラリアのシドニー西部では、会話型音声AIを活用したLong COVID患者のサポートが始まっている。
同国に拠点を持つHealthily社は、AI音声アシスタント「GoShare Voice」を開発し、シドニー西部のCOVID-19感染後患者に対して、Long COVIDに関する質問票を迅速かつ簡便に直接送信するサービスの提供を発表している。AIによる自動音声通話と、患者の健康リテラシーに応じた健康管理情報のやり取りによって、英語力が低い人々や識字の困難な人々にも効率的なアプローチが可能になるという。
Healthily社のTina Campbell氏は「我々の目的は、患者が自身の好きな言語でデジタルアシスタントと対話できるようにし、健康の公平性と情報へのアクセスを改善することだ。デジタルリテラシーの壁を克服し、オーストラリアの多様な人々が健康情報にアクセスできるようにすることを目指している」と語った。
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