米フロリダ大学の研究者らは、腎移植の転帰改善に資する「AIベースの臨床意思決定支援システム」の開発について、米国立衛生研究所(NIH)から280万ドル(4.2億円)の研究助成金を得たことを明らかにした。
公表によると、これは5年間に及ぶプロジェクトの一環として「AIモデルが腎移植患者の診断、予後予測、ケア管理をどのように支援できるか」を検討するもの。具体的に開発中のAIツールの1つには、患者データと腎臓組織サンプルの分析から、移植転帰を予測するものがある。転帰を正確に予測する能力は、臓器の入手可能性と臓器拒絶反応という、移植医療に影響を与える重大な問題のいくつかに対処する可能性を秘めている。
フロリダ大学インテリジェント・クリティカル・ケア・センターの画像処理部門で副部門長を務めるPinaki Sarder博士は、「我々の課題は、医師が最良の情報に基づいた判断を下せるよう、最も一貫性のある医療情報を提供するシステムを開発することだ」と語っている。
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