アメリカ・カリフォルニアに拠点を持つAIスタートアップ「Pearl」は、歯科領域で初のAI搭載臨床キャリブレーションツール「Calibrate」のリリースを発表した。Pearlは2019年の創業以来、歯科に特化したAI技術を開発しており、120か国でAIを利用した診断支援を実現している。
Calibrateの主な機能は、歯科医師の診断スキルを高め、診断と治療計画の一貫性を保つためのトレーニングにある。豊富な画像ライブラリが閲覧でき、独自の画像もアップロードできるため、歯科医師の解釈を標準化することができる。さらには保険請求の提出など、歯科診療において重要な手続きの補助も担うため、大規模なグループ病院間で診断プロセスの標準化が図られ、患者ケアの質と安全性が向上することが期待される。歯科診療以外でも、歯科教育や採用候補者のスキル評価などにも活用される予定だ。
PearlのCEOであるTanz氏は「これまで主観的であると見られてきた歯科診療において、Calibrateが新たなスタンダードを構築しつつある」と述べており、歯科診療、教育、保険査定業務における基準が確立されることで、患者からの信頼が増すことが期待される。
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