2020年1月6日、武田薬品工業株式会社とマサチューセッツ工科大学(MIT)は「MIT-Takeda Program」の名称で、健康と医薬品開発に恩恵をもたらすAIの開発と応用を促進する計画を発表した。
MIT Newsによると、この新しいコラボレーションでは武田薬品から3年間の出資(2年延長の可能性あり)と医薬品インフラが提供される。プログラムはMITの研究者たちを強力にサポートし、研究に注力できるコミュニティ構築を目指す。機械学習分野を中心として、年間6-10件の研究プログラムに資金が提供され、診断、治療、新規バイオマーカー予測、創薬、臨床試験の最適化、といった課題に焦点があてられる。
MIT-Takedaプログラムは、MITの医療研究部門の提携機関のひとつJ-Clinicを中心にすすめられる。J-Clinicを通じて武田薬品の従業員向けには教育プログラムが提供され、個人と組織の学習を強化する。また、医療AI関連の活動をする大学院生を支援する11のフェローシップが提供されるといい、若い学者のためにも同プログラムの活動は期待されている。