中国国内紙Health Newsは、2019年に話題となった医科学系トピックのトップ10を公表した。選出にあたっては、政府健康委員会や疾病管理予防センターの専門家、臨床医学系および公衆衛生領域の科学者らが招待された。
中国主要メディアChina.org.cnは昨日、このランキングを報じている。リストのトップ2を占めるのは、権威ある学術誌The New England Journal of Medicineに掲載された2つの研究について。いずれの論文も、慢性腎臓病(CKD)に伴う貧血を対象とした治療薬・ロキサデュスタットの臨床試験に関するもので、上海の研究チームが報告している。
3番手として示されたのが、眼疾患の診断支援を行うAIプラットフォームで、広東省の中山大学中山眼科センターの医師が構築したもの(関連論文)。同システムでは、87%という高精度診断と高速診断を実現したとして話題となった。その他には、複数の大規模疫学研究や、脳血管疾患・肝がん・肺がん・ジカ感染に関する新規治療法の開発などが含まれていた。