COVID-19のパンデミックは全世界的に医療従事者へ未曾有の過負荷を与え続けている。ジョンズ・ホプキンス大学から派生したボルチモア拠点のスタートアップ「Rose」は、医療従事者のメンタルヘルスをモニタリングするプラットフォームを提供し、事態に立ち向かっている。
GlobeNewswire掲載の17日付けプレスリリースによると、Roseはボストンのブリガム・アンド・ウィメンズ病院との提携を発表し、救急部などでCOVID-19に関わる医療従事者のメンタルヘルスをサポートする。Roseのプラットフォームでは、毎日最短30秒で記入できるアンケートや自由回答の日記型エントリでユーザーからデータを収集する。同社のAIおよび自然言語処理技術は、ユーザーのメンタルヘルス症状を示す不安・抑うつ・トラウマなどの早期警告サインを検出できる。健康状態の監視のみならず、履歴・行動・入力に基づいて1000以上の記事やビデオコンテンツから個別に提供し、健康維持に役立たせる。
Roseの創設者でCEOのKavi Misri氏は「医療従事者の燃え尽き症候群には、治療を目的とした断片的なツールやプログラムではなく、燃え尽きにつながるシステム全体の要因を特定して取り組む必要があります。私たちの大切な医療従事者の精神的健康と安定を脅かす新たな危機を見逃すことはできません」と語った。