米国における医療費の請求は、複雑なコード入力によって医療システム全体に負荷をかけている。コード関連の医療費支払い拒否が、医療機関に年間150億ドルのコストを負わせているという試算もある。イスラエル拠点のNym Healthは、病院の請求書発行を自動化する機械学習ツールを提供している。
TechCrunchでは、Nym Healthがツール開発と販売拡大のために新たに1650万ドルの資金を調達したと報じている。Nym社のツールは医師のカルテから自動的に適切な請求コードに変換する技術を用いている。臨床の用語を理解するための自然言語処理と分類のアルゴリズムによって、処置・検査・治療に対して最適な請求額を決定できる。
Nym社のソフトウェアは、医療の意思決定に対して介入しないコンセプトで「医師は最善を尽くしてプロトコルを守っている」と仮定しており、不正な水増し請求には対応していないという。現在、同社のサービスは分析1件あたり1-4ドルの料金で、米国内の約40の医療機関と提携している。