Googleは、これまで十分な医療AI技術を持ちながら、本格的に取り組んでいないと言われてきた。そこで今回、同社はすべての医療AI技術の組織化を目指すことを発表し、その組織化に当たって医療サービス企業のCEO・David Feinberg氏を迎え入れることを決定した。同氏はこれまで150万人以上の患者を受け持つ組織を率いた専門家であり、今後各部門に分かれてきた医療AI技術を統合し、ヘルスケア技術の開発に取り組んでいく。
Googleは、AIの機械学習を多くのユーザーに提供しているにもかかわらず、いまだにヘルスケア技術に関しては本格的に組織化して取り組んでいないと言われてきた。そのような声を受け、Googleは医療AI技術のすべてを統合するために、David Feinberg氏を起用することを発表した。米ITメディア9to5Googleによると、氏はGeisinger HealthのCEOとして、これまでアメリカの2州にまたがり150万人の患者を受け持つ組織を率いてきたという医療組織のプロフェッショナルだ。
Googleは、これまで癌検出専門のAI技術や心臓と網膜の関係を分析して心臓病の検出を行う機械学習サポート、そしてヘルスケアAI機器など、各部門に分かれて開発しており、中には10年以上国立衛生研究所と連携して血液採取・精密検査を行ってきた部門もあった。しかし米・ITメディアANDROID POLICEによると、これらの部門が組織化されずプロジェクトが重複していることが常にあったという。今後、Feinberg氏は、GoogleのAI責任者Jeff Dean氏やCEOのSundar Pichai氏と連携をしながら、GoogleのAI医療部門の統合を図っていく。