Google 匿名化医用画像によりAI医学研究を推進

Googleは、医用電子画像を手がける米Ambra Healthと共同し、匿名化画像を利用した医学研究の推進に取り組むことを公表した。今後、Googleが提供するヘルスケアAPI上で、画像の匿名化と機械学習システムによる解析を同時に行うことができるようになり、研究者自身が画像の匿名化に腐心する必要がなくなる。

米ヘルステックメディアHIT Consultantの報道によると、クラウド上にアップロードされた医用画像は自動的に匿名化され、AIによる解析対象の研究データとして集約されるため、研究者は時間・場所を問わず画像と解析経過に容易にアクセスできるようになる。Ambra HealthのAnerew Duckworth氏は「Googleと連携し、人々がより良い医療を受けられるよう、医療機関によるデータの研究利用を積極的に促していきたい」としている。

クラウド上でのAIを用いた医用画像解析が広がりを見せる一方、電子画像に埋め込まれた多くの患者情報タグを取り除き、完全に匿名化する作業は非常に煩雑で、研究参加への大きな抑止因子となってきた。New York Business Journalの報道によると、Ambra HealthのMorris Panner CEOは「この効率的なシステムを通して、AIを用いた医用画像研究が一層推進されるはずだ」と期待を寄せている

The Medical AI Times
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