米ジョンズ・ホプキンス大学は2021年、国立加齢研究所から2000万ドル(約28億円)規模の資金提供を受け、「Johns Hopkins Artificial Intelligence and Technology Collaboratory for Aging Research(JH AITC)」を発足させている。以来同所は、エイジング向けイノベーションとジョンズ・ホプキンス・コミュニティ間のコラボレーション拠点としての地位を確立している。
2023年初め、JH AITCは14のパイロット・プロジェクトに300万ドルを提供するなど、AIを用いたエイジング研究でトップリーダーを目指そうとする姿勢を崩さない。さらに、JH AITCが先週明らかにしたところによると、今回新たに「高齢者の健康増進向けAI開発や利用の取り組み」に関して、複数のプロジェクトに対して総額100満ドルの資金提供を明らかにしている。
同大学准教授で、JH AITCの主任研究者を務めるPeter Abadir医師は「テクノロジーと老年医学の交差点で、我々は人工知能が高齢者の生活に回復力と自律性を取り戻す未来を開拓している。我々が支援するプロジェクトは、単なるヘルスケアの進歩ではない。加齢が衰退ではなく、成長の機会と結びつくような社会を育むという我々のコミットメントだ」と述べ、「高齢者に力を与える未来」に投資することを強調している。
関連記事: