英国政府のOffice for Life Sciencesは、「薬物関連死を減らすイノベーション・チャレンジ」の一環として、潜在的な薬物関連死の検出、対応、介入を改善することを目的とした技術開発を手掛ける12の有望なプロジェクトに対し、総額500万ポンド(約9.2億円)を投資したことを明らかにした。
公表によるとプロジェクトでは、AIやその他の革新的なテクノロジーによって薬物の過剰摂取を検知し、医療従事者や家族、地域コミュニティに警告を発し、薬物使用者に緊急の救命支援を提供する方法を検討する。具体的には、過剰摂取を検知するAI技術から、緊急警告システム、ドローン技術を利用した緊急時の解毒剤配送システム、介入の必要性を警告するスマートウォッチや呼吸モニターなどのウェアラブル技術まで、多岐に渡る。
薬物の不適切使用による影響は非常に大きく、英国では社会問題化しており、実際同国では毎年4,000人以上が回避可能な薬物の過剰摂取で死亡している。
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