韓国のJLK Inspectionは、AI技術を利用し、種々の医用画像から疾患診断を行うことのできる新しいプラットフォームを公開した。このプラットフォームでは、特定の医用画像に限定せず、MRI・CT・単純レントゲン・マンモグラフィなどを使い、14の部位から30を超える疾患を正確に捉えることができる。
医療機器メディアMassDeviceの報道では、このプラットフォームの利用により、脳梗塞・脳出血・脳動脈瘤・アルツハイマー病・肺癌・前立腺癌・乳癌・冠動脈疾患など、各部位において誤診が致命的となり得る重要な疾患を容易に見つけることができるという。JLK InspectionのWon Tae Kim CEOは「利用者は簡便にシステムを利用することができる。深層学習によるこのテクノロジーは、すべての患者に大きな利益となるだろう」としている。
放射線科領域、特に画像診断におけるAI活用は急速に進んでいるが、同一プラットフォームで多くの画像種を扱えるシステムは珍しく、日常臨床における実用性は高い。米メディアPR Newswireによると、JLK Inspectionは国際展開を睨んだマーケティングを着実に進めており、すでにシリコンバレーにも事業所を設置しているという。