Sanofi社 AIの言語処理技術を用いて希少な病の治療薬開発

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現代の創薬においてAIの役割はますます重要なものになってきており、最近では独自のアルゴリズムやAIの機械学習などによって創薬に挑む企業も増えてきた。フランスの製薬企業 Sanofi社もその中のひとつで、独自の自然言語処理技術をはじめとしたAI技術によって多発性硬化症の治療薬開発を進めている。

Outsourcing-pharmaによると、Sanofi社が開発した自然言語処理の技術は、病気を治療する際に標的となる部位の特定や、治療の効果の優先順位付けの際に重要な役割を果たすという。例えば、特定の言語で記述された膨大な量の臨床データから、機械的に情報を抽出し、薬の動きを予測することができるのである。また、同様の技術をDNAの配列分析に用いることも可能であり、非常に応用性が高いといえるだろう。Sanofi社はこれらの手法を用いて多発性硬化症の治療薬を開発中で、従来の治療薬よりも効果の大きい新しい化合物の発見・合成を目指しているという。

CISIONによると、Sanofi社は患者数の少ない遺伝性疾患の研究に関して、国際シンポジウムで研究成果を発表しており、注目に値する企業だと言えるだろう。AIの発展によって創薬の効率が上がることで、希少な病気の治療も進むことが期待されているが、Sanofi社がそれを実現するかもしれない。