NVIDIAのInception programに参加しているドイツのスタートアップ・ImFusionは、AI技術を利用し、二次元として得られる超音波画像を三次元画像に再構築するシステムを開発した。これにより、手術中に臓器間の正確な位置関係確認が可能となるなど、医療への直接的な貢献が期待されている。
NVIDIA(引用1)が6日公表したところによると、このAIシステムは、以前に撮影されたCTやMRIなどの画像を利用することで、超音波検査による二次元画像をリアルタイムの三次元画像として出力することができるという。ImFusionのCEO・Wolfgang Wein氏によると「我々は手術中の外科医たちにさらなる新しい情報を提供していくことになる」として、成果の重要性を強調する。
CTやMRIは高い解像度と空間分解能を誇るが、装置が大きく複雑なため、手術室に持ち込み術中に利用することは一般的ではなかった。ImFusion(引用2)は高い画像解析技術を背景に、外科医の強力なサポートシステムを実現したが、医療用デバイスとしての承認はまだ得ておらず、現時点では疾患診断目的で使用することはできないとしている。
引用
1: https://blogs.nvidia.com/blog/2019/02/06/2d-to-3d-medical-imaging/
2: https://www.imfusion.de/products/imfusion-suite