米AerNosは、糖尿病患者の呼気から、急な血糖変化を捉えて警告することのできるウェアラブルAIデバイスを開発した。AerBeticと名付けられたこの機器は、ブレスレットやペンダント形式で提供され、スマートフォンと接続することで、日々の病状経過をクラウド上に記録することもできる。
Wearable Technologiesの報道によると、AerBeticのアルゴリズムは機械学習モデルによって構築されており、個々の患者に合わせ、継時的にセンサー精度を向上することができるという。AerNos・CEOのSundip Doshi氏は「糖尿病と共に生きる何百万の人々に、より良い影響を与えられる取り組みとなる」と自信を示す。
適切な治療介入のある糖尿病患者においても、体調不良に伴う食事量の変化などを契機として、大きく血糖値が変動し問題となることがある。近年、血糖変動を非侵襲的に測定する方法が種々開発されているが、それらと比較しても呼気による測定は極めて簡便と言える。どれほど臨床的な有用性があるか、今後の精緻な検証が望まれている。