Samsung Electronicsは、オーストリアで開催された欧州放射線学会2019(ECR 2019)において、AIを利用した画像診断装置など独自技術の展示・公開を行った。ECRは、放射線科領域における主要国際学会の1つで、先端研究とその知見が幅広く紹介されているが、近年AI関連研究の増加が顕著となっている。
Samsungの公表によると、公開したAI画像診断装置には、小児を対象とした低被曝線量のレントゲン撮像機などが含まれているという。Samsung Medison・CEOのDongsoo Jun氏は「SamsungのAI技術が既存の画像診断機器に応用され、これが市場に受け入れられていることを嬉しく思う。速く、簡便で、正確な診断技術をこれからも求めていく」と話す。
ヘルスケア産業は市場規模が圧倒的に大きく、近年のAI技術向上に伴って、大小を問わず企業の新規参入が急増している。なかでも画像診断領域はヘルスケアAIの花形となっており、ECRにおいてもAIを大きなトピックの1つとして取り上げ、大きな注目を集めていた。