米スタートアップ・Lytic AIチャットボットで躍進

スマートフォンでチャットボットと簡単なやり取りをするだけで、現在自覚している症状の重症度と適切な対応方法を知ることができる。そんなアプリを実用化し、注目を集めているスタートアップがある。

米シカゴに本拠を置くスタートアップ・Lyticは、チャットボット技術を利用した革新的なヘルスケアプラットフォームの構築を通し、ヘルスケアコストの大幅削減を目指している。同社のClearstepと呼ばれるAIチャットボットアプリは、Health Navigatorの大規模データベースから得られたアルゴリズムを用い、98%の正確性で重症度分類を行うことができるという。

近年の自然言語処理技術向上は目覚ましく、ヘルスケア分野への活用も急速に進んでいる。Chicago Innoの報道によると、Lyticは、米Advocate Aurora Healthが主催するHealth Tech Venture Challengeで優勝しており、1万ドルの優勝賞金とともに同社との提携権も得ているという。CEO・Adeel Malik氏も話すように、まさにLyticの挑戦は始まったばかりだ。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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