スマートフォンでチャットボットと簡単なやり取りをするだけで、現在自覚している症状の重症度と適切な対応方法を知ることができる。そんなアプリを実用化し、注目を集めているスタートアップがある。
米シカゴに本拠を置くスタートアップ・Lyticは、チャットボット技術を利用した革新的なヘルスケアプラットフォームの構築を通し、ヘルスケアコストの大幅削減を目指している。同社のClearstepと呼ばれるAIチャットボットアプリは、Health Navigatorの大規模データベースから得られたアルゴリズムを用い、98%の正確性で重症度分類を行うことができるという。
近年の自然言語処理技術向上は目覚ましく、ヘルスケア分野への活用も急速に進んでいる。Chicago Innoの報道によると、Lyticは、米Advocate Aurora Healthが主催するHealth Tech Venture Challengeで優勝しており、1万ドルの優勝賞金とともに同社との提携権も得ているという。CEO・Adeel Malik氏も話すように、まさにLyticの挑戦は始まったばかりだ。