NVIDIAは、先週開催されたWorld Medical Innovation Forum内において、米国放射線医会(American College of Radiology)と提携することを公表した。米国内数千の放射線科医が、各施設において独自AIの開発と利用を可能にすることを目指したもので、放射線科領域におけるAI利用は急速に進むことが見込まれる。
NVIDIAが今月8日に公表したところによると、NVIDIA Clara AI toolkitを米国放射線医会の新しいプラットフォーム(ACR AI-LAB)に統合するという。これにより、同会会員や他の放射線医学専門家は、AIアルゴリズムの構築・共有から各施設内での適用・検証までを行えるほか、NVIDIA Clara AI toolkitに含まれている、データアノテーション・トレーニング・適応・フェデレーションなどのためのライブラリを利用することができる。
米国放射線医会のAI-LABは、初期バージョンを5月の年次総会で公開するとのこと。各施設における医療ニーズは大きく異なる。各組織の放射線科医が主導してAI開発を行うことは、効率性の高いソリューションになるとみられ、大きな注目が集まっている。