医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例医療系AIスタートアップ・ベンチャー企業の動向シンガポールのスタートアップ・Biofourmis デジタルバイオマーカーで3500万ドルを調達

シンガポールのスタートアップ・Biofourmis デジタルバイオマーカーで3500万ドルを調達

シンガポールのスタートアップ・Biofourmisは、ウェアラブルデバイスから得られた生体データを収集・解析するAIプラットフォーム「Biovitals」で知られる。今回、同社のシリーズBラウンドとして、3500万ドル(約38.6億円)の資金を調達したことを公表した。

Venture Beatが21日報じたところによると、今回の資金調達によりBiofourmisは、米国・アジアにおける宣伝広告および販売の促進、データサイエンス部門の強化、規制対策などに重点投資を行うという。Biofourmisは2015年創業のヘルス系AIスタートアップで、強力な技術力を背景に急激な成長を遂げた。ウェアラブルデバイスによる生体データと既往歴などの患者情報から、各種健康アウトカムを予測する「デジタルバイオマーカー」の生成を目指している。

ヘルスケアAI開発において大きな障壁となるのが、有効な臨床データを利用できるかどうかだ。アルゴリズムのトレーニングに利用できる匿名化済みデータベースのうち、広く利用可能なものは非常に限られており、質の高い自前のデータセットを用意できることが成長の鍵となる。Biofourmisは米メイヨークリニックとの提携を公表するなど、臨床機関との積極的な連携も示してきた。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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