医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例米国医師会『医療AIの責任は開発者が負う方針』を採択 - AMA 2019年次総会から

米国医師会『医療AIの責任は開発者が負う方針』を採択 – AMA 2019年次総会から

アメリカ医師会(AMA: American Medical Association)の年次総会が2019年6月8-12日にシカゴで開催された。同会議では、医療AIの臨床応用の責任や、AIを活用する医師のトレーニングと果たすべき役割について、従来よりも踏み込んだ複数の方針が採択された。

HEALTH IT ANALYTICSの報道によると、AMAはひとつの方針として『医療AIで生じた問題は、使用した個人の医師ではなく、AIの開発元が責任を負うのが最適である』と提言した。様々な補償面をAMAがサポートし、AIを活用したい医師が積極的にトレーニングを受けられる体制づくりを目指すという。

欧州をはじめ、他の機関は医療AIの責任の所在について、議論の途上である。その現状の中、AMAはひとつの口火を切った形だ。他にも『流動的な移行期間は、AIを利用しないことでの不利益も罰せられるべきではない』との提言がユニークである。AMAのプレスリリースでは、元会長のGerald E. Harmon氏が「テクノロジーが医師の人間性と創造性を追い越さないようにする必要がある」と述べ、問題の核心に触れている。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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