医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例医療系AIスタートアップ・ベンチャー企業の動向AidocとZebra Medical Vision AI画像診断ツールでFDAの認可を追加取得

AidocとZebra Medical Vision AI画像診断ツールでFDAの認可を追加取得

AI画像診断ツールの開発競争で存在感を強めるイスラエルのスタートアップ2社、Aidoc(過去記事)とZebra Medical Vision(過去記事)は当メディアでも繰り返し紹介してきた。FDA(アメリカ食品医薬品局)からの認証ペースを早め、先頭集団を走る2社は、2019年6月にも続々と認可を受けている。

mobi health newsの報道によると、今回Aidocは『頸椎骨折』に関して、一方Zebraは『脳出血』でFDA認証を受けた。2社の製品は、①核となるソフトウェアが院内の業務の流れに組み込まれる利便性、②対象となる病気の追加、あるいはオールインワンとしてパッケージ購入できる拡張性や自由度、以上の点で定評がある。

AI画像診断ツールは、ひとつの疾患をゴールに設定する時期を過ぎ、製品の実用性・拡張性・アップデートの速度が重視されてきている。一方で、FDAが認める製品の安全性とは別に、AI技術が真の意味で医療に貢献するかどうか、妥当性の検証など課題は山積みである。それに対して業界全体が真摯に取り組む姿勢も遅れをとってはいけないだろう。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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