病理診断の未来へ – 米Prosciaの取り組み

Photo by iStock

デジタル病理ソフトウェアで知られる米Prosciaは、AIを利用した病理診断アプリケーションをリリースした。核となるアルゴリズム「DreamAI」は、患者の皮膚生検組織から皮膚疾患における詳細なタイプ分類を行うことを実現している。

Medical Design & Outsourcingの報道によると、DreamAIはフロリダ大学やトーマスジェファーソン大学病院など多施設における妥当性検証を通し、2万例におよぶ生検組織の解析で有効な成果を示したという。Prosciaは現在、DreamAIが臨床診断に実利用されることを目指し、FDAの承認取得に取り掛かっている。

病理領域は伝統的に人的作業に依存する部分が多く、国・地域を問わず、人材不足と高コストが依然として大きな問題となっていた。AI導入による一連の作業効率化とヒューマンエラーの回避は、ヘルスケア全体にとっての多大なメリットを示唆している。

前の記事Facebookの投稿から病気を予測するAI研究
次の記事サーモグラフィーでの乳がん診断はAIによって確立されるか?
TOKYO analytica
TOKYO analyticaは、データサイエンスと臨床医学への深い造詣を武器とし、健康に関するあらゆるモノ・コトのエビデンス構築・普及をお手伝いするメディカルコンサルティングプロジェクトです。
The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. M.Okamoto MD, MPH, MSc
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。専門はメディカルデータサイエンス。ロンドンでのベンチャーエンジニアを経て、英国内の大学で医療データベース研究に従事。

2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。